2017/02/21
ニュースレター
大和ハウス工業株式会社
代表取締役社長 大野 直竹
大阪市北区梅田3-3-5
足こぎ車いす「COGY」を開発・製造する株式会社TESSに出資します |
大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:大野直竹)は、2月20日、株式会社TESS(本社:仙台市、代表取締役:鈴木堅之、以下「TESS」)からの第三者割当増資による株式の割当てを引き受けました。
また、当社は2017年4月1日より、TESSが開発・製造する足こぎ車いす「COGY(コギ―)」を、医療介護施設や福祉用具貸与事業者等に向け販売を開始します。
1.出資背景と目的 当社は創業以来、「世の中の多くの方々の役に立ち、喜んでいただき、必要とされる商品・サービスを創出する」との考えから、社会が求めるニーズに応え、事業領域を拡げてきました。今日では、明日の社会に不可欠なことは何かを考え、今後手がけるべき新規事業の頭文字をつなげた「ア(安全・安心)・ス(スピード・ストック)・フ(福祉)・カ(環境)・ケ(健康)・ツ(通信)・ノ(農業)」事業に取り組んでいます。 TESSは、ニューロモジュレーション(※1)技術を駆使し開発した足こぎ車いす「COGY」を医療・介護・福祉等で幅広く活用していただくために設立された国立大学法人 東北大学発のベンチャー企業です。「COGY」は、2010年4月の発売以来、5,000台以上の販売実績があり、エクアドルやコロンビア、ベトナム、タイなどでも展開しています。 そしてこのたび、当社はさらなる豊かな住生活の実現を目指し、TESSに出資することとなりました。今後当社とTESSは、共同で商品販売や新商品開発を行い、組織体制の強化を図ります。 ※1. 電気的・化学的及び機械的刺激によって神経調節の仕組みに働きかけ、本来、人間の体が持っている働きを取り戻し、内臓機能や身体機能を活性化させ、病気の症状の回復・改善を図るもの(東北大学医学系研究科半田康延グループの研究による)。 |
●第三者割当増資の概要
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●出資先会社の概要
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2.足こぎ車いす「COGY」の開発背景 要介護や寝たきりなど運動器障害になるリスクが高いロコモティブシンドローム(※2)の予備軍は、2009年には4700万人(※3)に上ると推定されており、今後も高齢化に伴い増加していくことが予測されます。そのような社会的課題を解決する一つの手段として、TESSは半身麻痺や腰痛、膝関節痛などで歩行が困難な方が、片足を少しでも動かすことができればペダルをこいで前後進できる足こぎ車いす「COGY」を開発することとなりました。 ※2. 高齢化に伴う筋力の低下や関節・脊椎の病気などにより運動器の機能が衰え、要介護や寝たきりなどになること。 ※3. 東京大学「わが国の骨・関節疾患の推定患者数」(吉村典子ほか,ROADプロジェクト,2009)より。 |
■開発経緯
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●足こぎ車いす「COGY」について 「COGY」は、ニューロモジュレーション技術を応用し、右足を出せば左足が出る「歩行反射」を応用した介護保険(※4)福祉用具レンタルの対象商品です。2012年4月には、介護保険法の改正(※5) でレンタル費用が1割負担となり、足の衰えを感じる高齢者や足の不自由な方が手軽に利用できます。 当社は自立を支援できる機器の普及が必要であると考え、2017年2月にTESSへ出資し、2017年4月より、これまでお取引のある約6,100ヶ所(※6)の医療・介護施設向けに足こぎ車いす「COGY」を販売することとなりました。 今後、当社とTESSは、自立を支援する足こぎ車いすの新商品を共同開発・製造し、当社が総販売代理店を担っていく予定です。 ※4.介護が必要な状態でも自立した生活が送れるよう、介護を国民全体で支える制度のこと。 ※5.法改正により、介護保険の介護レンタル品として適用されることになりました。 ※6.2016年3月末現在。大和ハウスグループの医療・介護施設の受注累計数。 |
■商品概要
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以上