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Special Interview スペシャルインタビュー サステナブルな人 One Planet Café ペオ・エクベリさん 聡子・エクベリさん

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サステナブルな人 スペシャルインタビュー

サステナブルな暮らしのススメ
~ペオ・エクベリさん& エクベリ聡子さん~

2018.03.20(2013.06.24記事再掲)

サステナブルライフ実践者として、ご夫婦で20年以上の経験を持つペオ・エクベリさんと聡子さん。ペオさんの故郷、スウェーデンへのエコツアーを毎年実施したり、経験やアイデアに基づく本を出版したり、サステナビリティをよりわかりやすく伝えるための活動を続けています。そんなお2人の住まいは、まさにエコ住宅。ご自宅に伺い、「サステナブルな暮らしのススメ」についてお聞きしました。

サステナブル(持続可能)な社会について、考えたことはありますか? 今、地球にいる動植物の中で、“ゴミ”を出すのは人間だけです。自然の循環サイクル以上に資源を使うのも、CO2を排出しすぎるのも人間だけで、このまま世界中の人々が先進国と同じレベルで資源を消費すると、地球があと3つは必要になってしまうと言われています。だから今、私たちはサステナブルを意識した生活を送る必要があるのです。

それには、過度な資源の消費を減らす必要があります。そのために見直すべきなのが、"エコルール"です。

左)紙類、トレイ類、瓶や缶などは資源回収へ。1ヶ所で管理すれば分別の時間も短縮できます。
右)バルコニーにはミミズコンポスト。家庭ゴミの約40~50%と言われる生ゴミが“資源” に変身!

サステナブルな素材で作られたものを選ぶ

「減らす、再利用、再資源化」を守っていても、モノはいつか劣化しゴミになる。そこで、最初からゴミにならない自然素材を選んで自然に返そうという取り組みが始まっています。この取り組みを実践するための2つのエコルールが、サステナブルな暮らしにとって大切なのです。

エコルールの1つ目は「自然に返せる以上に資源を取らない」こと。例えばプラスチック製の使い捨ておむつは自然に返るのに500年かかりますが、布なら半年で済むと言われています。

左)70%の節水を可能にするシャワーヘッド。節水シャワーヘッドはホームセンターなどで販売されています。
右)ベランダに設置したミニソーラーパネル。専用ケーブルを使って携帯電話の充電をまかなっています。

2つ目は「できるだけ地上の資源を使う」こと。「地上」の資源(植物など)が排出するCO2は自然な循環から発生するものなので、温暖化に大きく影響しません。しかし「地下」の資源である石油からプラスチックやガソリンなどを作る際に出るCO2はもともと地上にはなかったものなので、温暖化に影響します。

左)トイレも徹底的に「地上製」にこだわり、タオルハンガーもバナナの皮でできたものを選んでいます。
右)生物多様性に与える問題の一つ「農薬」。畳は花粉を運ぶハチに無害な薬品しか使っていないものを採用しました。

楽しみながら続けられるサステナブルなルール

私たちが住んでいるマンションの部屋は、このエコルールを軸にリフォームしました。暮らしの中でも、オーガニックの化粧品を使ったり、ベジタリアンとして食品にも気を遣うなどを心がけています。

ただし、すべてのエコルールに関して、快適さを失わないことも大切です。使い捨てがすべて悪いわけでなく、リターンできればいい。環境ラベルのついたものを意識して選ぶことでもいい。楽しみながら続けていくことがサステナブルな社会への第一歩となるはずです。まずはできることから取り組んでみてください!

左)天井を上げ、ゆるやかなカーブをつけ、隣の部屋との間仕切りにも開口部を設けて採光をUP。
右)太陽の動きに合わせて日中、鏡を使って光を照明のシェードに当てる、家の中が明るくなって節電できます。

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ペオ・エクベリさん(写真右)

株式会社ワンプラネット・カフェ取締役。サステナビリティ・プロデューサ。
サステナビリティ、持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みで世界トップのスウェーデン出身。日本全国での講演、ワークショップや、スウェーデン視察ツアーを実施し、企業や団体の具体的なサステナビリティ推進を支援している。

聡子・エクベリさん(写真左)

株式会社ワンプラネット・カフェ代表取締役社長。
サステナビリティ関連のコンサルティング、講演、ワークショップを企業、団体向けに行う。ペオ・エクベリとともに、ザンビア(アフリカ)、インド、欧州でのバナナペーパー事業を推進。具体的なアクションづくりに注力する。

バナナペーパープロジェクト

エクベリ夫妻の立ち上げたOne Planet Caféでは現在オーガニックのバナナ茎から取った「バナナ繊維」を使用した、フェアトレード紙を使い、バナナ名刺、シール、卒業証書、カードセットなどを提供しています。この取り組みは、アフリカ女性の自立支援にも役立っています。

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