「P・Fオートメーション株式会社新社屋」(富山市)自社施設で培ったノウハウを活かし、
ZEBを実現したオフィス

D’s SMART OFFICE コンセプト

環境配慮を重視するお客さまのご要望に環境配慮型事務所「D’s SMART OFFICE」を提案、大和ハウス工業2例目となるZEBを実現しました。
設計前に当社事務所ビル(大和ハウス富山ビル)をつぶさにご見学いただけたことが、お客さまの安心感につながりました。当社が複数の自社施設で培ったノウハウを活かし、お客さまと共にさらに工夫を重ねたことで、ZEB※1の実現という社会的に価値ある成果が得られ、お客さまのご満足も深めることのできた事例となりました。

※1 ネット・ゼロ・エネルギー・ビル。エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロまたは概ねゼロとなる建築物。

ショールームとして活用した自社のD’s SMART OFFICE 「大和ハウス富山ビル」

2014年4月に竣工した当社富山ビルは、経済産業省が実施した平成25年度「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル実証事業」※2に当社事務所ビルとして初採択された建築物です。屋上と壁面に24.5kWの太陽光発電システムを設置し、15kWhのリチウムイオン蓄電池を導入。壁面緑化などの環境アイテムを設置できる多機能タイプの外装フレーム「D’s フレーム」などの環境配慮技術を導入しています。また、建築物総合評価システム「CASBEE新築2010年版」で最高評価「Sランク」(自己評価)となりました。今後も、オフィスとしてはもちろんショールームとしても、十分に活用していきます。

※2 ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル:エネルギー消費が差し引きゼロのビル)に資するような高性能設備機器等を導入し、省エネルギー性能の高い建物の既築、新築、増築及び改築を行う建築主等へ支援するもの。

自然の力を活かす「パッシブコントロール」

1.D’sフレーム

太陽光発電パネルや壁面緑化などの環境アイテムを設置することができる多機能タイプの外装フレームです。創エネや日射遮蔽などで事務所の環境性能を高めるとともに、変化のある外装デザインを演出しています。

2. 自然換気システム

微風でも自然開閉する特殊な換気窓を設置し、春・秋は自然換気により外気を取り込むことで室温を下げ、空調エネルギーを削減します。

3. 機能性窓フィルム

窓からの光を天井側に跳ね上げる機能を持つ窓フィルムで室内へ導光したり、夏の高い位置からの日射を遮り、冬の低い位置からの日射は取り込めるフィルムを使用し、空調負荷を軽減します。

4. 採光ブラインド/採光クロス

光を透過・拡散するフィルムを使った採光ブラインドから自然光を取り込み、特殊な表面加工によって光の反射効率をアップした採光クロスで効率的に室内へ光を拡げ、照明電力を削減します。

5. 保水性舗装/駐車場緑化

駐車場などの舗装には、保水性を持つ舗装材を採用。しみ込んだ雨水などが徐々に蒸発していく際の気化熱によって、路面温度の上昇を抑えます。さらに、緑化を施すことで、ヒートアイランド現象の抑制などを図っています。

6. 吹き抜け

窓の最上部に導入した自然換気システムにより、春・秋は屋内に風の流れをつくり空調負荷を低減します。また、夏季には日射遮蔽効果、冬季には断熱性効果が得られるLow-E複層ガラスを採用。自然光を取り込み、照明電力を削減するとともに、エントランスのイメージを高めます。

先端技術を組み合わせた創エネ・省エネ・蓄エネ「アクティブコントロール」

7. 太陽光発電

屋上に20kW、壁面に4.5kWの太陽光発電システムを導入。発電した電力は、事務所内で使用します。年間の発電量は21,273kWとなり、CO2排出量を年間約6.68t削減できる見込みです。

8. LED照明・導光板照明 タスクアンビエント照明

執務室は、アンビエント(全般)照明にタスク(作業)照明を組み合わせるとともに、天井の高拡散反射材との相乗効果で、従来より低い照度でも明るさ感のある空間を実現。さらに、照度センサーで自然光を測定し、LED照明を調光することで、照明電力を削減しています。

エネルギーを適切に制御「スマートマネジメント」

9. BEMS

ビル・エネルギー・マネジメント・システム

ビル内で使用される電気やガスなどの消費量を測定し、グラフとして「見える化」してパソコンで空調・照明設備の監視・制御を行うことで、ランニングコストを低減します。また、1階リビングサロンにエネルギーモニターを設置し、「見せる化」によって環境負荷低減の取り組みを周知しています。

2例目のZEBを実現した環境配慮型オフィス「P・Fオートメーション株式会社新社屋」

P・Fオートメーション(株)新社屋のZEB達成に向けて、LED照明やタスク・アンビエント照明、センサーを用いた自動制御など、費用対効果の高いアイテムを優先的に導入し、事務所と駐車場の屋根上に計68kWの太陽光発電設備を設置しました。さらに、自然光を活かした柔らかい照明や自然の風が心地よい自然換気などは、知的生産効率を高めるアイテムとして積極的にご提案し、ご採用いただきました。光ダクトによる採光で早朝から夕方まで明るい吹き抜けの入り口ホールや、採光ブラインドなどの効果で明るく快適なリフレッシュルームを備え、ご来訪の方々からも、社員の皆さまからも、ご好評をいただいています。

エネルギー消費量の削減効果

従来(1990年)と新社屋のエネルギー消費量を比較。新社屋では高効率空調機やLED照明などで従来比約59%の省エネを進め、屋根上と敷地に設置した太陽光発電で創エネを実現。その結果、消費エネルギーに対する創エネルギーの割合を示すZEB率が135%となった
ZEB率=創エネルギー量/消費エネルギー量

採用した環境配慮アイテム

システム概要図

ZEB実現のポイント1. 高効率空調機やLED照明などの導入でエネルギー消費量を約59%削減

随所にアクセントとして配されたイメージカラーの緑とも美しく調和する緑色のガラスは、高性能遮熱断熱サッシです。

接客中に必ず話題となり、なかには早速自社に採用されたお客さまもおられたという、LED照明/採光ブラインド。

低い位置からの太陽光でも採光できる半球状の採光口を屋根に設置し、早朝から夕方まで自然光を室内に供給できる光ダクト。エントランスに導入して、ご来訪の方々からもご好評をいただいています。

再生可能エネルギーである大気熱で湯をつくる、CO2冷媒ヒートポンプ型の高効率給湯器。

ZEB実現のポイント2. 事務所と駐車場の屋根に、合計68kWの太陽光発電を設置

広さと環境に恵まれた敷地を活かした駐車場屋根太陽光発電。(48kW)

ZEB実現のポイント3. お客様が開発したBEMSを導入し、運用改善

省力化・省エネ化に対応したオートメーション設備の設計・施工、ソフトウェア開発などを行っておられるお客さまが、自ら開発されたBEMSを事務所に導入しています。モバイルからの遠隔操作が可能なハイスペックシステムで、社内のだれもが簡単にログインできるため環境意識の向上にもつながっています。1階のエントランスに設置された「見せる化モニター」には、画像が美しく文字も読みやすい4Kモニターを採用されました。

お客さまの声

ショールームとして見せていただいた富山支店以上に、
すばらしいZEBになったと大満足です。

業容拡大に伴う事務所の新築に向け、初期提案の外観イメージが他社に比べ段違いに魅力的でした。また、補助率1/3の省エネ設備導入補助金のご提案やその後、補助率2/3のZEBの申請の支援もしていただきました。ZEBは、環境に貢献できるうえ長期的にはコスト面でも有利です。富山支店も見学させていただき、完全に心が決まりました。実例に刺激され、これ以上に良いビルをというこだわりを持てたのも収穫でした。できあがった社屋は、広く明るく快適で、心密かに富山支店以上と喜んでいます。

P・Fオートメーション株式会社

P・Fオートメーション株式会社
代表取締役会長
松田 安彦様(左)
代表取締役社長
奥野 直樹様(右)

P・Fオートメーション株式会社で働く方々の声

  • ●電気をつけなくても仕事ができて、しかも自然にはかどります。(総務・女性)
  • ●自然光は人工照明に比べ目が疲れにくいのを実感しています。光が柔らかで一定しているのも快適です。以前は季節や時間によっては見えにくかったPCのモニターも、とても見やすくなりました。(SE・男性)
  • ●光には満足していますが、空気の対流や温熱の面では課題も感じます。さらに工夫を加えれば、冬も、より暖かく過ごせることと期待しています。(総務・女性)
  • ●BEMSにより電力消費量が一目でわかるので、節電意識が高まりました。(SE・男性)
  • ●お客さまは、まず、「玄関が広くて明るくてきれい」と言われます。(総務・女性)
  • ●営業担当者がお客さまをご案内する様子から、新社屋は営業活動にもプラスになっていることがわかります。(サービス・男性)

P・Fオートメーション株式会社社内

社員の皆さまから高い評価をいただいている、ガラスで仕切った一体感のあるワーキングスペース(上の写真)と、採光ブラインドと機能性窓フィルムで快適な明るさを実現したリフレッシュルーム(左の写真)。特にリフレッシュルームは、打ち合わせに使う社員が多くなるほど人気のスペースになっています。

担当者の声

お客さまとのコラボレーションにより、
よりよい「D’s SMART OFFICE」が実現できました。

最初のご提案時に環境アイテムをご紹介すると興味を持たれ、さらに、ZEB化を実現できれば補助金も受けられるとわかってトントン拍子に話が進みました。私は、環境配慮型商品を扱うのは今回が初めてで、「企業の環境配慮姿勢のアピールにつながる」「補助金を得られる」などのメリットがあることや、それを適切にお伝えすることの大切さなどを学びました。今回は特に、当社のノウハウにお客さまのBEMSがプラスされたことでよりよいものができ、大変うれしく思っています。

佐藤 正憲

富山支店 建築営業所
営業課 主任
佐藤 正憲

担当者の声

環境配慮設計の知識と経験が深まるにつれ、
伝え広めることへの責任も実感するようになりました。

今回は、当社富山ビルに続く2回目の環境配慮設計でした。入り口ホールにおける光ダクトによる採光が特に効果的だったと感じています。知識と経験が深まるにつれ環境配慮設計の大切さがわかり、それを伝え広めていくことへの責任も実感しています。
今後は、すべてのお客さまに対し環境提案を盛り込む方針です。たとえ採用いただけなくても提案力や技術力が評価され、次へとつながります。お客さまを対象としたセミナーなどにも力を入れていきます。

渋谷 晃彦

富山支店 建築設計課
主任技術者
渋谷 晃彦


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