大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

ステークホルダーミーティング

第8回 大和ハウス工業が優先的に取り組むべき社会的課題

分科会における各グループでの優先順位

お客様グループ

順位付けの切り口

お客様グループでは、企業と関わりがある場合、対応する社員がその会社を代表し、企業イメージに直結するものだと考えました。その関係性が深くなる課題に対し、優先的に取り組むべきだという認識のもと、順位付けを行いました。

順位の決定理由

  • “人”と“企業の持続的な発展”をキーワードに議論が展開されました。企業の根本は人である、他のすべての課題につながってくるという観点から、社員教育による「人材の育成」が第1位となりました。
  • 第2位・第3位は、顧客の視点が重視され、製品事故が起これば企業は大きなダメージを受け発展を妨げる、大企業として顧客に対し、かかりつけ医のような存在感がないと企業は存続・発展しないといった意見があり、「製品利用時における安全の保護」、「製品販売後のサービス、苦情対応」となりました。その中でも人命に直結する“安全の保護”が上位となりました。

全体総括

当社が示した12個の課題に対し、どの課題も重要であるという参加者全員の共通認識がありました。その認識が順位付けを困難にしましたが、“人”と“企業の持続的な発展”をキーワードに議論が展開されていきました。
そして、分科会の最後には、参加者の方々からリーディングカンパニーとして大和ハウス工業だからできる、あるいは求められる課題に積極的に取り組んでもらいたいといったご意見をいただきました。

分科会の様子

取引先グループ

順位付けの切り口

取引先グループでは、大和ハウス工業と協働し業務を行っているステークホルダーとしてのお立場から、「ものづくり」に関連する課題を上位に位置づけ、順位付けを行いました。

順位の決定理由

取引先グループで選定した上位4課題についてはお互いに密接に関わっており、ほぼ並列であると考えました。そのなかで、「安全かつ健康的に働くことのできる職場」、「取引先および利用者に対する、責任ある行動の推進」、「製品販売後のサービス、苦情対応」を実現するには従業員教育が不可欠であり、取引先各社に対する波及効果(裾野の広さ)を考え、「人材育成」を第1位としました。

中位(第5位)以降については、各課題が「社会全体として重要なテーマであるか」に加え、大和ハウス工業の社員と同じ現場で働かれているステークホルダーとして「実感できるものか(身近さ)」を考慮し順位付けを行いました。

全体総括

上位課題については、比較的スムーズに順位付けを行うことができましたが、中位以降については決め手となる判断基準を定めることに時間を費やしました。対外的には、現場で働かれている取引先の方も「大和ハウスの従業員」としてみなされることもあり、当社と関わりが深い取引先であるからこそのご意見を多数いただきました。

分科会の様子

NPO・NGOグループ

順位付けの切り口

NPO・NGOグループでは、「人」という切り口で順位付けを行いました。

順位の決定理由

  • 第一に、どの課題よりも優先されるべき事項として「人権」が大きな課題であり、他の課題とは別次元のものである、という認識を共有しました。その中でも、特に包括的な「差別の撤廃」が第1位の課題となりました。
  • 上記カテゴリと同じ理由から「人権に関わる苦情の解決」が第2位となりました。第3位は、どの課題に取り組むにあたっても、その組織を形成する人材の育成なくしては取り組めないことから「人材の育成」が第3位となりました。

全体総括

12個の課題についてはどの課題も重要かつ企業として取り組まなくてはならないため、順位付けをするのが非常に困難でした。切り口を変えると順位がガラリと変わるため、論点がぶれないように注意をしながら議論を進めていきました。これから課題に取り組むにあたっては、グローバルな視点で課題解決に向けて進んで欲しいというご意見をいただきました。

分科会の様子

従業員グループ

順位付けの切り口

従業員グループでは、「企業は人なり」を基本的な考えに据え、12個の課題の中でも「社会と大和ハウスグループが持続的に発展、成長していくための布石(攻めの姿勢)」、「凡事徹底、安全成長のための土台(守りの姿勢)」に分けて順位付けを行いました。

順位の決定理由

  • 全ての課題の土台となる「人材の育成」は、「攻め」にしろ「守り」にしろ、社会の期待に応えるには必ず必要であると考え第1位となりました。
  • 第2位・第3位は、「地元地域の発展」に関する課題を選びました。当社はステークホルダーの方々に支えていただいていることを強く感じています。また、建設業である当社にとって、(特に地方では)地元が発展しなければその地域の事業所は成長できないことも理由の一つとなり「地元地域の発展」に関する課題が第2位、第3位になりました。総合建設業の当社にとって、地元が発展することは様々なビジネスチャンスにもつながります。

全体総括

従業員として、社会の課題に対して優先順位をつけるという作業はとても難しいものでした(自分たちの会社が成長していくためには、どれも重要だと考えている)。結果として、社内向けの取り組みを上位に配置していますが、働いている者の実感として、全ては従業員のレベルを上げなければ、社会の皆さまからの期待に応えられないという思いがあり、その重要性を再認識する機会となりました。

分科会の様子

株主グループ

順位付けの切り口

株主グループでは、(1)その課題が社外まで影響するのか、それとも社内に影響がとどまるのか、(2)その影響の範囲・深刻度合いはどうか(3)大和ハウスグループでどの程度の可能性があるかという観点で順位付けを行いました。

順位の決定理由

  • CO2や温暖化防止に関しては、問題の大きさが12個のテーマの中で最も影響範囲が広いことや影響度合いが深刻であるという観点から1位に順位づけを行いました。
  • 環境汚染の予防に関しては、CO2ほどではないものの、その影響範囲は広く地域全体に及び、深刻な場合には住民の健康問題にも発展する可能性があることから第2位に順位付けしました。
  • コミュニティ参画に関しては、従来の社会貢献活動だけに留まるのではなく、地域社会と積極的に係わることにより(震災復興面も含めて)事業活動が発展していく基盤としていく。そのように事業を伸ばしていく観点も考慮し第3位に順位付けしました。

全体総括

株主グループでは、上記の切り口をもとに順位づけを行いましたが、一旦並べ終えたものの、別の判断基準が加わると、また並べなおす作業を繰り返し最終決定に至りました。特に人権関係のテーマの扱い・事業活動をどの程度考慮するかについて色々な議論がなされました。

分科会の様子

地域社会グループ

順位付けの切り口

地域社会グループでは、大和ハウス工業には「もっとできることがある」という参加者の期待をもとに、どれだけ企業の強みを生かした積極的な展開ができるかを重要なポイントとして順位付けを行いました。

順位の決定理由

  • 議論を重ねるうちに東日本大震災の復興に際し、影響力のある企業が率先して他セクターとの連携を主導していくことへの期待が高まりました。企業側から積極的に手を差し伸べる姿勢が強く求められ、「地元地域発展のための積極的な関わりや連携」が第1位となりました。
  • 震災への貢献に対する期待は大きく、ハウスメーカーとしての住宅インフラの再建だけでなく、街づくりを通してのコミュニティづくりなど、ソフト面における期待が強く寄せられました。住宅団地の高齢化など、被災地に限らない地域の問題に対する期待が反映されて、「地元地域発展のための投資」が第2位となりました。
  • CO2排出防止だけでなく、地球温暖化を見据えてのインフラ整備等について、より積極的に展開できる余地が大きいという議論になりました。グローバルな問題であるという認識は高く、「CO2排出防止、および地球温暖化への対応」が第3位となりました。

全体総括

参加者の当社に対する期待は、通り一辺倒の先進事例ではなく、「既存の枠組み」を壊すようなインパクトのある取り組み、もしくはその可能性でした。全員が前傾姿勢で臨んだ150分は非常に白熱した議論を生み、大和ハウス工業には「もっとできることがある」という可能性への、期待と叱咤激励を含んだ意見が多数飛び交っていました。

分科会の様子

第8回:「大和ハウス工業が優先的に取り組むべき社会的課題」

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